格安SIM

格安SIMでゲームを快適プレイ!ラグを防ぐ通信設定完全ガイド

「格安SIMにしたら、スマホゲームがカクつくようになった…」「対戦中に突然切断されてしまう…」

格安SIMは、月額料金の安さが大きな魅力ですが、オンラインゲームをプレイする際には「ラグ」や「切断」といった通信の不安定さが心配の種となることがあります。しかし、ご安心ください。適切な知識と設定を施せば、格安SIMでも十分に快適なゲーム環境を構築することは可能です。

本記事では、格安SIMでゲーム通信が遅くなる根本的な理由から、いますぐ実践できる通信設定、最適なSIMや機材の選び方まで、あなたのモバイルゲームライフを快適にするための完全ガイドを詳しく解説します。


なぜ格安SIMでゲーム通信が遅くなるのか?

格安SIM(MVNO)が大手キャリアよりも安価な料金を実現できるのは、ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアから回線の一部を借りて、ユーザーに提供しているからです。このため、利用者が多い時間帯には回線が混雑し、通信速度が低下しやすくなります。

オンラインゲーム、特にFPSやMOBAといったリアルタイム対戦ゲームでは、この通信速度だけでなく、**低遅延(Ping値が低い)**が非常に重要になります。Ping値とは、データが端末からゲームサーバーまで行き来するのにかかる時間を示す数値です。このPing値が高いと、キャラクターの動きが遅れたり、相手より反応が遅れたりする「ラグ」が発生します。

主な遅延原因

  • 昼休みや夜間の混雑時間帯: 格安SIMの回線は、多くの人がスマホを使う12時〜13時や、帰宅後の18時〜22時頃に特に混雑し、速度が落ちる傾向にあります。
  • サーバーとの物理的距離: 日本国内のゲームサーバーであっても、あなたのいる場所からサーバーまでの物理的な距離が長いと、Ping値が高くなります。
  • SIMプランの速度制限: 契約しているデータ容量の上限を超えると、速度が1Mbpsや200kbpsなどに制限され、ゲームプレイはほぼ不可能になります。
  • 端末の通信設定が最適化されていない: 5G/4Gの切り替え設定や、バックグラウンド通信など、端末側の設定がゲームに最適化されていない場合も遅延の原因となります。

ラグを防ぐための通信設定と最適化

通信の遅延を改善するためには、回線だけでなく、端末側の設定を見直すことが重要です。

1. モバイル回線の優先設定を変更

お使いのスマホが5Gに対応している場合、「設定」からモバイルネットワークの優先設定を変更してみましょう。

  • 4G優先から5G優先に: 5G回線はまだ利用者が少なく、4G回線よりも高速で低遅延な通信が期待できます。お住まいの地域が5Gエリアであれば、試してみる価値があります。

2. ゲームモード機能を活用

最近のゲーミングスマホや高性能スマホには、「ゲームモード」や「パフォーマンスモード」といった機能が搭載されています。

  • バックグラウンド通信を制限: SNSアプリやメールアプリなどのバックグラウンドでの通信を一時的に停止し、ゲームアプリに優先的に帯域を割り当ててくれます。
  • 通知の非表示: ゲームプレイ中に通知がポップアップするのを防ぎ、快適なプレイをサポートします。

3. DNS設定の最適化

DNS(Domain Name System)は、インターネット上の住所録のようなものです。この設定を変更することで、データがゲームサーバーに到達するまでの経路を短縮し、Ping値を改善できる場合があります。

  • Google Public DNS(8.8.8.8 / 8.8.4.4)
  • Cloudflare DNS(1.1.1.1)

これらのパブリックDNSに切り替えると、キャリアのDNSよりも高速で安定した接続が期待できます。スマホの設定から簡単に変更可能です。

4. ゲーム端末側の設定最適化

スマホそのものの設定も、通信の安定性に大きく影響します。

  • アプリのバックグラウンド更新をオフ: 使っていないアプリが自動で通信しないように設定しておきましょう。
  • 定期的な端末再起動: スマホのキャッシュをクリアし、通信状態をリフレッシュするために、定期的に再起動を行いましょう。
  • Wi-Fiとモバイルデータの自動切替を無効化: Wi-Fiとモバイル通信が頻繁に切り替わると、通信が不安定になります。ゲームプレイ中はどちらか一方に固定しておきましょう。

格安SIMプランの賢い選び方

通信設定だけでなく、どの格安SIMを選ぶかも重要です。

高速通信が安定するMVNOの選び方

多くのMVNOの中から、ゲーム利用に適したSIMを選ぶには、以下のポイントをチェックしましょう。

  • IIJmio: 混雑時間帯でも比較的安定した速度を保つことで定評があります。
  • mineo(プレミアムコース): 追加料金を支払うことで、より安定した高速通信が可能になります。Ping値が低い傾向にあるため、ゲーマーに人気です。
  • NUROモバイル(NEOプラン): 通信の混雑を避ける独自の対策を講じており、速度低下が起きにくいとされています。

データ容量と速度のバランス

オンラインゲームのデータ消費量は、動画視聴ほど多くありません。

  • ゲームプレイ時のデータ消費量(目安): 1時間あたり50MB〜100MB程度。
  • アップデートやボイスチャット利用時: 通信量が増えるため、余裕を持ったプラン選びが大切です。
  • 目安: 月5GB〜10GB程度のプランを選んでおけば、ゲーム以外の用途でも安心して使えます。

外部機器で通信安定化を図る

スマホ単体での通信に限界を感じる場合は、外部機器の導入も検討してみましょう。

モバイルルーターの活用

スマホの代わりにモバイルルーターで通信することで、以下のようなメリットがあります。

  • スマホの発熱・バッテリー消費を抑える: 通信の負荷をルーターが担うため、スマホが熱くなったり、バッテリーが早く減ったりするのを防げます。
  • 安定した通信を維持: 高性能なアンテナを搭載したルーターを選べば、スマホ単体よりも安定した通信が期待できます。

USBテザリングの活用

スマホのテザリング機能はWi-Fi接続が一般的ですが、USBケーブルでパソコンやゲーム機と直接つなぐ**「USBテザリング」**という方法もあります。

  • 安定性が高い: Wi-Fi接続よりも物理的な接続のため、通信が途切れるリスクが少なく、安定した通信が可能です。

実際のラグ軽減事例と効果

これらの裏技を組み合わせることで、どれくらいの効果があるのでしょうか。

例えば、mineoのプレミアムコースに加入し、さらにDNSをGoogle Public DNSに変更したユーザーの事例では、Ping値が50msから28msにまで改善しました。 Ping値が30ms以下であれば、FPSゲームでもほとんどラグを感じることなくプレイできます。

  • FortniteやAPEX MobileなどのFPSゲーム: 移動や撃ち合い時のカクつきが大幅に減少し、快適なプレイが可能に。
  • 原神やPUBGなどの大規模オンラインゲーム: サーバーとの通信が安定し、スムーズなマッチングやロードが可能に。

まとめ

格安SIMでも、オンラインゲームを快適にプレイすることは十分可能です。 通信の遅延は、回線速度だけでなくPing値が大きく影響するため、DNSの変更やゲームモードの活用は、ラグ対策に直結する効果的な方法です。

さらに、安定性を追求するならモバイルルーターやUSBテザリングの活用も検討しましょう。

本記事で解説した内容を参考に、あなたのゲーム環境を最適化し、通信のストレスから解放された快適なゲームライフを手に入れてください。

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