この記事でわかること
- 田舎でも5Gは使えるのか?最新エリア状況
- 主要キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)の速度比較
- 田舎で5G回線を選ぶポイントと注意点
- ゲーム・動画・リモートワークにおすすめの回線ランキング
1. 田舎でも5G回線は使える?現状のカバー率
5Gの普及状況
2020年から始まった5Gサービスは、2025年現在全国人口カバー率98%以上に到達。ただし「人口カバー率=田舎で使える」ではなく、エリア外や4G転用5G(Sub6/NR化)のみ対応というケースが多いのが現実です。
田舎特有の課題
- 山間部・農村部ではミリ波(超高速5G)が未整備
- 基地局間隔が広いため、電波が途切れやすい
- 集落や主要道路沿いのみ5G圏内のパターンが多い
田舎で5Gが活きるシーン
- 光回線が引けない場所でのホームルーター代替
- 車中泊やキャンプ地でのモバイルインターネット
- 低遅延が必要なオンラインゲーム・動画配信
2. 5G回線の速度実測データ(田舎エリア)
計測条件
- 測定ツール:Speedtest by Ookla
- 地域:群馬・長野・新潟の郊外エリア
- 測定時間:平日20時(混雑時間帯)
実測データ
キャリア | 下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) | PING(ms) | 備考 |
---|---|---|---|---|
ドコモ 5G | 280 | 50 | 28 | 安定性高いがエリアは主要道路中心 |
au 5G | 350 | 55 | 25 | 山間部でも比較的繋がる |
ソフトバンク 5G | 220 | 45 | 30 | 市街地に強い、山奥は弱い |
楽天モバイル 5G | 110 | 25 | 40 | 都市部以外は4G接続多め |
実測まとめ
- 最も安定して速いのはau 5G(特に郊外・山間部に強い)
- ドコモはカバー率広めだが田舎では速度差あり
- ソフトバンクは都市部寄り、田舎では電波弱め
- 楽天はまだ4G併用エリアが多く、実質的に4G運用になることも
3. 田舎で5G回線を選ぶポイント
① エリアマップ確認が必須
- 公式サイトの5Gエリアマップで自宅・職場・行動範囲をチェック
- 「5G(Sub6)」と「4G転用5G」を区別して確認すること
② ホームルーター or モバイル回線?
- 自宅固定なら5Gホームルーター
- 移動・キャンプ・車中泊もするならモバイルルーター or スマホテザリング
③ 通信速度だけでなくPING値も確認
- ゲームや動画配信では**低遅延(PING30ms以下)**が必須
- 通常のネット・動画視聴なら下り50Mbpsで十分
④ データ容量と料金のバランス
- 無制限プランは実測制限あり(3日間制限など)→実測レビューを要確認
- 家族割・光回線セット割で大幅に安くなる場合も
4. 田舎で使える5G回線ランキング【2025年】
第1位:au 5G(UQ含む)
- 特徴:山間部・郊外でのエリアカバーが広い
- 速度:実測350Mbps前後、PING25ms
- 料金目安:無制限プラン月7,238円(スマホ単体)
- ホームルーター:auホームルーター 5G(月4,950円〜)
メリット
- 田舎でも安定して繋がる
- ホームルーターも選べる
- UQモバイル併用で料金を安く抑えられる
デメリット
- ミリ波対応は都市部限定
- 光回線セット割を受けないと割高
第2位:ドコモ 5G
- 特徴:人口カバー率が最も広い
- 速度:実測280Mbps前後、PING28ms
- 料金目安:eximoプラン月7,315円
- ホームルーター:home 5G(月4,950円)
メリット
- 田舎〜都市まで均一に使える
- home 5Gが固定回線代替として人気
- 5G SA(スタンドアローン)導入で低遅延化進行中
デメリット
- エリアは広いが速度はauより控えめ
- 料金がやや高め
第3位:ソフトバンク 5G
- 特徴:都市寄りの郊外では高速、山間部は弱め
- 速度:実測220Mbps前後、PING30ms
- 料金目安:メリハリ無制限月7,238円
- ホームルーター:SoftBank Air 5G(月4,950円)
メリット
- 都市近郊キャンプ場や道の駅では高速通信
- Airターミナルで工事不要Wi-Fiが可能
- Yahoo!プレミアムやPayPay連携で特典多い
デメリット
- 山奥・農村部は圏外も多い
- 電波干渉による速度低下が発生しやすい
第4位:楽天モバイル 5G
- 特徴:料金が圧倒的に安い(3,278円〜)
- 速度:実測110Mbps前後、PING40ms
- 料金目安:使い放題3,278円(段階制)
- ホームルーター:Rakuten Turbo(月4,840円)
メリット
- 低価格で無制限(段階制で安い)
- データ容量気にせず使える
- キャンペーンで端末実質0円あり
デメリット
- 郊外・山間部は4G併用が多く、実質5G未対応
- 通信が不安定になるケースあり
5. 5G回線と光回線の比較(田舎目線)
項目 | 5Gホームルーター | 光回線 |
---|---|---|
工事 | 不要(即日利用可) | 必要(1〜2ヶ月) |
速度 | 100〜400Mbps前後 | 200〜1Gbps前後 |
PING | 20〜40ms | 10〜20ms |
エリア | 基地局次第(拡大中) | エリア広い(特にフレッツ) |
安定性 | 電波状況に左右される | 安定した有線接続 |
料金 | 月4,950〜7,000円前後 | 月5,000〜6,000円前後 |
結論:光回線が引けるなら光一択。ただし工事不可エリアや短期利用は5Gホームルーターが有効。
6. 田舎で5Gを快適に使うための工夫
- ルーター設置位置を工夫(窓際・高所)
- 外部アンテナ・ブースター併用で電波強化
- キャリア別エリアマップを事前チェック
- 試用期間(8日以内解約)を活用し実測確認
- モバイルバッテリー・ソーラーパネルで電源確保(キャンプ利用時)
7. まとめ:田舎でも5Gは選択肢になり得る
- 田舎でも主要キャリアは5Gエリア拡大中
- au・ドコモが安定、楽天はコスパ重視
- 光回線が引けない場所では5Gホームルーターが有効な代替手段
- ゲームやリモートワークはPING値重視で選ぶ
行動ステップ
- 住んでいる場所・よく行く場所の5Gエリアマップを確認
- 無料試用・短期解約制度を使って実測テスト
- 光回線が引けない場合は5Gホームルーター+ポケットWi-Fi併用も検討